新しい黒人文学につけられた名称。英語では「Hip-Hop Lit」と略記されることも多い。暴力や麻薬などのはびこるアメリカ社会の裏面を、リアルに描いていることに特徴がある。麻薬密売組織を率いた罪などで7年間の刑務所暮らしをしたヴィッキー・ストリンガーが、その服役期間中に執筆した『ワケありってコトで』(青山出版社)がその代表的な作品といわれる。同作はストリンガーの自伝的な内容で、売春斡旋や麻薬密売などで大金をつかんだ女性の、退廃的享楽と悲惨さが同居する生活を描いている。女性の心理が赤裸々に書かれていることが読者の心をとらえたという。ストリンガーは同書の原稿をいくつもの大手出版社に持ち込んだが断られ、2001年に自費出版。その後出版社「トリプル・クラウン・パブリケーションズ」を設立して、同じような境遇の作家たちの作品を次々と出版し、話題をよんでいる。ラップなどのヒップホップ音楽が若者たちの心をとらえて主流となったように、文学でもヒップホップ文学が主流になる可能性を秘めているという。
青山出版社
Triple Crown Publications
著者:亀井肇 / 提供:JapanKnowledge
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